EA（Expert Advisor）を作成するには、次のステップが必要です。
- トレード戦略の決定 まず、トレード戦略を決定する必要があります。これには、市場分析やテクニカル分析を行い、トレードに使用する指標や条件を選択することが含まれます。トレード戦略を明確にしておくことで、EAの設計に役立ちます。
- MQL5プログラミング言語の学習 EAを作成するには、MQL5と呼ばれるプログラミング言語を学習する必要があります。MQL5は、MetaTrader 5のプログラミング言語であり、トレード戦略を自動化するための機能を提供しています。MQL5の学習には、オンラインリソースや書籍、動画チュートリアルなどがあります。
- EAのコーディング トレード戦略が決まったら、MQL5プログラミング言語を使用してEAをコーディングします。EAを開発するためのMQL5の開発環境は、MetaEditorと呼ばれるツールで、トレードロジックのコーディング、テスト、デバッグ、最適化などを行うことができます。
- EAのテスト EAが完成したら、バックテストとフォワードテストを行い、EAの性能を評価する必要があります。バックテストは、過去の市場データを使用して、EAのトレード戦略のシミュレーションを行うことで、フォワードテストは、実際の市場条件でEAをテストすることです。このテストにより、EAのパフォーマンス、リスク管理能力、トレード戦略の効果などを評価することができます。
- EAの最適化と改善 テストの結果を基に、EAを改善するために最適化を行う必要があります。最適化には、トレード戦略のパラメーターの調整やEAのパフォーマンスの改善などが含まれます。また、フォワードテストに基づいて、EAのパフォーマンスを改善するために、新しいトレード戦略を追加することもできます。
- EAの実稼働 EAが最適化されたら、実際の市場でテストし、リアルトレードに使用することができます。
EAを作るための一般的な手順は以下の通りです。
- 目的の決定 最初に、EAが何を行うか、どのようなトレード戦略を自動化するかを決定します。トレンドフォロー戦略、レンジ相場でのトレード戦略、ニューストレード戦略など、様々なトレード戦略を自動化することができます。また、トレードに関するルールを明確にすることも重要です。トレード戦略の詳細な文書化や設計図の作成は、後のステップで必要となるため、できるだけ詳細に決めておくと良いでしょう。
- バックテストの実施 次に、自分が設定したトレード戦略が過去の市場データにおいてどのような成績を出したかをバックテストで確認します。バックテストは、EAを開発する前に、トレード戦略が有効かどうかを検証するために非常に重要です。バックテストには、MT4やMT5などのトレーディングプラットフォームが標準で用意しているバックテスト機能を利用することができます。
- EAのプログラム化 バックテストで有効性が確認されたトレード戦略をプログラム言語であるMQL4またはMQL5に落とし込んで、EAを作成します。EAは、トレードのルール、エントリーおよびエグジットのポイント、取引ロットなどを含むコードで構成されます。EAのコードを書く際には、注文の送信、チャートの表示、取引履歴の管理など、必要な関数や変数を使いながらコーディングします。
- EAのテストと最適化 EAのコードを書き終えたら、検証する必要があります。最初の検証方法は、MT4やMT5のストラテジーテスターを使用してEAをテストすることです。ストラテジーテスターを使用することで、EAがどのように動作するかをシミュレーションできます。テストの結果を元に、EAを最適化し、必要に応じて改良を加えます。
- 実際の取引 EAが最適化されたら、実際のトレードに使用することができます。